アニマルウェルフェアへの取り組み

アニマルウェルフェア（ＡＷ）とは、人間が動物に対して与える痛みやストレスといった苦痛を最小限に抑えるとともに、動物が本来持っている行動要求を満たすことで動物の待遇を改善しようとする考えのことをいいます。

１．空腹と渇きからの自由	…	栄養要求率に見合った量・質の餌を与えているか？餌は衛生的かなど
２．不快からの自由	…	十分な飼育面積が確保されているか？最適な温度・湿度が満たされているかなど
３．痛み・損傷・疾病からの自由	…	尾や嘴などの肉体の切断をしていないか？けがや病気をした場合は治療しているかなど
４．恐怖からの自由	…	動物と飼育者との関係は良好で飼育者の存在がストレスになっていないかなど
５．正常な行動発現の自由	…	動物の行動要求が発現されているか？異常行動を発現していないかなど

当社も畜産事業に携わる企業として、世界的な潮流となりつつあるアニマルウェルフェアへの取組を進めております。

平飼とは、鶏舎内において、鶏が床面又は地面を自由に運動できるようにして飼養する方法です。

鶏の行動が制約されない等の特徴があります。

（札幌・吉目木農場）

エイビアリー方式とは平飼を多段式にしたものであり、通常の平飼よりも単位面積当たりの飼養羽数を増やすことができます。

暗く囲われた巣箱で産卵する、夜になったら止まり木に止まる、砂遊び、羽ばたきなど鶏が本来持っている強い行動要求を満たしてあげることができます。

（吉目木農場）

ＡＷの観点からは望ましい平飼ですが、ケージ飼より単位面積当たりの飼養羽数が少なく、また自由に動き回る分、餌をよく食べるためコストが大幅にアップするという問題があり、消費者に受け入れられる範囲で進めていきたいと考えています。